東京加害者臨床研究会 第30回例会(2025/5/10)
【被害者支援と整合性のある加害者「更生支援」を目指す】
DV防止法の施行以後、精神科クリニックや相談室に来所するDV加害者が増えており、加害者の心理療法の方法論に関する研修の必要性が高まっています。しかし、加害者は言い訳や自分の考えの正当化により変化しにくく、臨床家にとって独特な困難を感じさせます。
この研修会では、DV克服を目指す男性の変化を、丁寧に、そして徹底して促進するための有効なアプローチを提供してきました。関心のある方のご参加をお待ちしております。
【“加害者臨床”の言葉について】
草柳和之氏による造語。雑誌『現代のエスプリNo.491:加害者臨床』(至文堂,2008年)として特集されたように、近年、徐々に専門家の間で、この用語が使用されてきている。この言葉の初出は,草柳和之の論文「加害者のDV克服支援からの新たな視点―フェミニズムと“加害者臨床"の統合モデルに向けての試論」 『国立婦人教育会館研究紀要第4号,2000』 である。
■ 開催日時
2025年5月10日(土)14:00~17:00
終了後、懇親会を行います。
■ 会場
都内研修会場(最寄り駅:JR高田馬場駅) ⇒参加申込みの方に、個別にお知らせします。
■ 講師
草柳 和之氏
(大東文化大学非常勤講師 他)
■ 今回の内容
「加害者の偏った信念を適切に扱う」
DV加害者は、パートナーと良い関係の構築を困難にする信念・思いこみ・確信を、無自覚に持っています。本人は相手が間違っていると疑わず、自説を主張する、面接の中で心理臨床家に反論する、など厄介な出来事が起こります。実は、彼らのあり方一見尊重しつつ、彼らの信念を揺さぶり、変化へと効果的に導く段取りや面接スキルが必要です。それらを活用して対応しないと、加害者クライエントと対立したり、面接が行き詰まり、加害者からコントロールされることも起こります。今回は、そのような彼らの意図の上手をいき、巧みに変化へと導くロアブローチを、デモンストレーションを交えて紹介します。
・関連論文
草柳和之「DV加害者更生プログラム-体系化された加害者の心理療法序論」
『こころの科学No.172/2013.11』(日本評論社)
■ 参加費
予約3,000円(当日=3,500円)
初回参加の方は予約2,000円(当日=2,500円)
■申し込み期間
2025年3月21日(金)~5月10日(土)
■ 申し込み方法
※電話連絡の後に、参加費の振込みをお願いします。
※主催者都合の不催行を除き、納入額の払い戻しは致しかねますことを、ご了承ください。
[振り込み先]
・みずほ銀行 桜台支店 (普)1438903 名義:メンタルサービスセンター 草柳和之
■ 主催・問い合わせ先
【予約申込:東京加害者臨床研究会事務局】
TEL:03-5926-5302/070-5016-1871
〒173-8799 板橋郵便局留 メンタルサービスセンター内
WEBサイト:https://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/TOUKARINKEN-reikai.htm
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