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2015年8月号
データヘルス計画では、一次予防から重症化予防まで対象世代を広げた取り組みが始まっている。保健師が深く関与した都道府県の役割、市町村の好事例を紹介する。
特集データヘルス計画における保健師の役割
先行する一部の自治体では2014(平成26)年度中にデータヘルス計画を策定し、15(平成27)年度から計画に基づく事業が始まっている。これにより、一次予防から重症化予防まで、データに基づく生活習慣病対策が展開
されることが期待される。健康増進計画などと連動させることで特定健診・保健指導の対象者だけでなく、幅広い年代を含めた健康づくり計画としている自治体、さらには自殺予防など心の健康対策まで視野に入れた自治体も出てきた。
本特集では、専門職の目線によるデータヘルス計画作成のポイントを整理するとともに、保健師が深く関与した都道府県、市町村の好事例を紹介する。
- 県内56万人分の特定健診データをマップで「見える化」、地域の健康課題を示す
─静岡県の取り組み
土屋厚子(静岡県健康福祉部) - 他部署の統計資料を多角的に分析、効率的・効果的な事業を目指す
─日光市の取り組み
藤巻郁子(日光市市民生活部) - 連携でデータを「見える化」、糖尿病に的を絞った計画を策定
─南アルプス市の取り組み
長谷部裕子(南アルプス市市民部) - 健康・予防日本一のまちを目指して
─藤枝市の取り組み
藤枝市健康推進課・国保年金課・福祉政策課・健康企画課 - ライフステージに応じた生活習慣病予防対策を実践
─能美市の取り組み
川本素子(能美市健康福祉部) - データヘルス計画で健康課題の「見える化」を
津下一代(あいち健康の森健康科学総合センター)
統括に聞く
斎藤恵子さん(郡山市保健所 総務課 主任技査兼保健師・助産師・看護師支援係長)
文:白井美樹 写真:カミヤス セイ
FOCUS
生活習慣病の重症化予防に目覚ましい効果 尼崎市のヘルスアップ戦略
~15年間の成果と新しい展開~
文:白井美樹 写真:カミヤス セイ
ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!
石下友基さん(栃木県県東健康福祉センター 地域保健部 健康支援課)
文:編集部 写真:C.Kent
ピープル
藻谷浩介さん(地域エコノミスト)
個人の健康や幸せにおいてお金で解決できることは少ない
文:編集部 写真:カミヤス セイ
理解して生かす保健師用語
第5回 「協働」
平野かよ子、北浜陽子
情報BOX
BOOK
月間レーダー
information
月間レーダー special edition?!
連載
隔月連載 東日本大震災で求められている公衆衛生活動とは
第9回 ソーシャルキャピタルの醸成は誰の仕事?
佐々木亮平、岩室紳也
ESSAY国際保健
第5回 猫と骨
松田正己
保健師のための閑話ケア
第56回 「ヒト」の分類
藤本裕明
中臣さんの 環境衛生ウオッチング
第41回 感染症媒介蚊の対策
中臣昌広
いまどき子育てアドバイス
第215回 赤ちゃんとの関わり方、遊び方(15)
中川信子