2016年9月号

今月号の特集の1つは、がん治療後に充実した人生を送るための「がんサバイバーシップ」に焦点を当て、保健師の役割を考える。もう1つの特集は、熊本地震でも問題になっている災害時の子どもの心のケアについて、専門家の知見や熊本の現地報告をまとめた。

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20169月号

定価:本体 1507円(税込)
第47巻6号
発行日:2016年9月1日
B5版 96ページ

特集1がんサバイバーシップを支える

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一生のうちに、国民の2人の1人ががんにかかると言われているが、近年の医療の進歩により、がん罹患後の生存率は大きく向上してきている。これからの時代は、がんサバイバーを社会全体で支えていくしくみが不可欠である。特集では、がんの診断や治療を受けた後も、充実した幸せな人生を送るための「がんサバイバーシップ」を地域で支えていくために、全国の自治体の先進事例を紹介しながら、行政保健師の役割を考えたい。

  • がんサバイバーシップ支援─保健師が地域の担い手に
    《取材協力》高橋 都さん、土屋雅子さん(国立がん研究センター)
  • 名古屋市がん相談情報サロン・ピアネット
    花井美紀(NPO法人ミーネット)
  • 三重県がん相談支援センターの取り組み
    黒田和博(公益財団法人三重県健康管理事業センター)

 

特集2災害時の子どもの心のケア

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2016年4月14日、16日、熊本地方を震源とする大きな地震が起こった。現在も余震が起こる中、被災地の子どもたちに、食欲がない、おびえる、建物に入るのを怖がるなどの異変が起こっていると聞く。阪神・淡路大震災、東日本大震災のときも、子どものメンタルヘルスが問題となっていた。被災してなるべく早いうちに適切な対処をしなければ、複雑な問題にもなりかねない。今回は、東日本大震災で子どもの心のケア支援に当たっていた医師と保健師に、当時の経験をもとに子どものメンタルヘルスへの対応、必要とされる支援をご執筆いただいた。また、熊本市の現在の取り組み状況もお届けする。

  • 災害時の子どもの心のケア─災害後期を見越した急性期・中期の対応について
    本間博彰(あさかホスピタル)
  • 被災地の子どもの心のケア─保健師として大切なこと
    由井幸子(宮城県気仙沼保健福祉事務所)
  • 熊本市における子どもの心のケア
    《取材協力》熊本市教育委員会事務局、熊本市健康福祉局保健衛生部、熊本市子ども発達支援センター

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

木村芽生さん(神奈川県平塚保健福祉事務所秦野センター 保健福祉課)

ピープル

小河光治さん(公益財団法人あすのば代表理事)

2025年問題に備える~みんなで取り組む「地域づくり」

東京都品川区

REPORT

平成28年度保健師中央会議
保健師の人材育成などについて学ぶ

理解して生かす保健師用語

第15回 生きづらさ

NEWS

児童虐待防止に向けて対策を強化
児童福祉法等の一部を改正する法律を公布・施行

連載

Integrated Healthのすすめ 海外文献レビューから

第3回 公衆衛生と統合医療・統合ヘルスケア
今 知美

ESSAY国際保健

第15回 メディアと政治
松田正己

保健師のための閑話ケア

第66回 「適応」
藤本裕明

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第51回 熊本地震・避難所の衛生対策(2)
中臣昌広

〔隔回連載〕地域で求められるソーシャル・キャピタル醸成事業

第2回 人と人をつなげようとする「姿勢」が重要
佐々木亮平、岩室紳也

言葉と発達 いまどき子育てアドバイス

第225回 支援の入り口としての健診(3)
中川信子

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