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2022年3月号
3月号の座談会は「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムと市町村保健師の役割」、鼎談は「母子保健とコロナ禍」です。
座談会精神障害にも対応した地域包括ケアシステムと市町村保健師の役割
精神障害者施策が入院医療中心から地域生活中心へと移行する中、平成29年2月に精神障害の有無や程度にかかわらず、誰もが地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労)、地域の助け合い、教育が包括的に確保された「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の考え方が打ち出された。令和3年3月の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書では、市町村などの基礎自治体を基盤に重層的支援体制の構築を目指す等の方向性が示され、同年10月から始まった「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」でも具体的な仕組みづくりに向けた検討が続いている。
同システムの構築において、市町村保健師に期待されるものは何か、業務にどのような影響があるのか。先進的な取り組みを行う市町村の保健師と同システムに詳しい専門家が集まり、意見交換を行った。
(出席者)
齋藤綾子さん(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課)=司会
藤井千代さん(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)
森永裕美子さん(岡山県立大学)
二飯田真由美さん(川口市保健所)
川上美都江さん(米子市福祉保健部)
鼎談母子保健とコロナ禍
新型コロナウイルスの感染拡大で対面事業の多くは滞りを余儀なくされた。特に感染被害が大きかった都市部の保健師は、コロナ対応と通常業務を並行してこなさなければならず、平時に比べ何倍もの精神的・身体的負担があったと思われる。そうした中でも子どもの成長は待ってくれない。母子保健の分野では、でき得る限り訪問の継続などに努めた自治体もあった。一方、コロナ禍におけるライフスタイルは、子どもの心身に悪影響を及ぼしているといわれる。
鼎談では、コロナ時代の母子保健に焦点を当て、事業を進めるための工夫、課題に加え、母や子の異変などについて語り合う。
(出席者)
中板育美さん(武蔵野大学)=司会
小川智詠子さん(新宿区四谷保健センター)
松下倫子さん(大東市保健医療部)
ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!
米満 葵さん(鹿児島市 保健部 保健支援課)
ピープル
中村舞斗さん(NPO法人虐待どっとネット 代表理事)
寄稿
『令和元年度社会保障費用統計』の結果について
国立社会保障・人口問題研究所 社会保障費用統計プロジェクト
レポート
第10回日本公衆衛生看護学会学術集会
ニュース
令和3年度保健師活動領域調査(領域調査)など
活動報告
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応業務マネジメントと体制構築
弘中千加(平塚保健福祉事務所秦野センター)ほか
連載
東京保健師ものがたり
第6回 お地蔵さん <高齢者虐待>
和泉慶子
オンライン市役所だより
第6回 ひよこ保健師がオンライン市役所に入ってみた
オンライン市役所 保健師とつながろう課
北海道留萌振興局保健環境部
保健行政室 (北海道留萌保健所)
健康推進課健康支援係 保健師
古田翔平
ESSAY国際保健
第48回 ウイルスの眠りとネアンデルタール人
松田正己
保健師のための閑話ケア
第99回 おとな? こども?
藤本裕明
中臣さんの環境衛生ウオッチング
第84回 災害医療研修と新型コロナとの接点
中臣昌広
情報ボックス
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