2023年11月号WEB版

『地域保健』2023年11月号WEB版のご案内です。
紙媒体の定期発行物は休刊中です。2023年11月、12月の活動内容のをまとめたものを11月号WEB版としてご覧ください。

<表紙のことば>
『In Harmony With Planets』
The truth of the universe, which is formed while colliding and mixing, teaches us various things.
ぶつかり、混ざり合いながら形作られる宇宙の真理は、僕たちにいろんなことを教えてくれる。
(絵・山下重人 https://shigeart.net/)

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202311月号

定価:本体 0円(税込)
休刊中
発行日:2023年11月1日~
印刷発行なし

地域保健ネットサロンイベント 11/9 19:00~ フランス・パリの「暴力定規」 日本語版を作ろう(第1回) 

「暴力定規」を知っていますか?
これは、自分が暴力に遭っていないか、パートナーの言動から確認することができるツールです。
パリでは25歳未満のうち、20%もの人がパートナー間DVを経験しているとして、中学、高校、家族計画センター、無料で心理相談ができる「ティーンエイジャーの家」などで配布されるようになったそうです。
編集部では、暴力定規の日本語訳を安發さんから見せていただき、DV相談や児童虐待予防などのご担当者にご活用いただきたいと思い、地域保健ネットサロン会員の方を対象に、暴力定規についての意見交換会を開催することにしました。

【イベント概要】(第1回は終了し、現在アーカイブ配信の準備中です)

●日時:2023年11月9日 19時~21時
●場所:オンラインZoom(アドレスはお申し込みの方に案内します)
●対象:地域保健ネットサロン会員の方
●テーマ:フランス・パリの「暴力定規」日本語版を作ろう(第1回)
●協力:安發明子さん(フランスの家庭福祉研究者)
●参加費:無料
●定員:オンライン100名

※Googleフォームがご利用できない環境の方は編集部にご連絡ください。
お問い合わせ先メールアドレス:chiikihoken@tkhs.co.jp

保健師を語る:西田小百合さん(川西市保健師)と稲吉久乃さん(中野区保健師)の対談「私のトリセツ交換会」

西田小百合さん(川西市保健師)と稲吉久乃さん(中野区保健師)の対談「私のトリセツ交換会」を公開しました。

[聞き手:編集部・写真:豊田哲也]

ピープル(二田水 彩さん)

現在、東京医科大学医学部看護学科の助教として教壇に立つ傍ら、一般社団法人Nurse for Nurse(以下NfN)の理事を務める二田水彩さん。NfNの活動の主な目的とは、時代や社会の変遷とともに多様化する看護職へのニーズや課題に目を向け、看護職のための看護職によるキャリア開発支援事業を展開することだ。NfNが設立されたのは2021年。まだ活動を始めて2年ということだが、二田水さんの自らの夢や希望とともに、NfNでの活動状況や関わりについて伺った。

[取材・文:白井美樹(ライター)・写真:豊田哲也]

地域保健WEB連載 なな先生のことばの発達教室(奇数月の15日頃更新)


連載第4回は「ことば掛けが少ない無口な親御さん、お子さんへの関わり方をどう助言すればよい?」を公開中!

(本文より)先日、本連載をきっかけに保健師さん向け講演会の講師をご依頼いただき、ことばの発達や相談、保護者の対応を考えるというテーマでお話しました。そのなかで特に印象に残ったご質問がありましたので、ご紹介したいと思います。

この連載では、言語聴覚士が日頃ご相談に乗っている、ことばの発達やことばのお悩みについてのさまざまな話題をお届けします。

<著者プロフィール>
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)

慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。

地域保健WEB連載  帰ってきた「閑話ケア」……ときどき「講演旅行記」(気が向いたら更新)

地域保健が届くと、「保健師のための閑話ケア」から読み始めるため、後ろから頁をめくっていたという保健師さんはいませんか?
地域保健が休刊して寂しい……。そんな方のために、藤本裕明さんのWEB連載がスタートしました。

<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)

分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。
高齢者になる前、40代半ばから眠りの質やパターンが変わった。休日は昼過ぎまで寝ていたりしたのが、一切できなくなった。50代半ばからは、今度は身体の水分のバランスが変わった。真冬でも裸足でひび割れさえしなかったのに、潤いというものがすっかり減ってしまった。さて、60代半ばの高齢者になって次は何が起こるのか、戦々恐々としている。

地域保健WEB連載  ESSAY国際保健(WEB版) 

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WEB版の掲載が決まりましたら別途ご案内いたします。

松田正己

本誌での連載をまとめた単行本『エッセイ 国際保健』好評発売中です。
(四六判/ 表紙4ページ+本文160ページ/ カバー4色、本文1色)
ご注文は全国の書店、オンライン販売店にてお取り寄せください。

●東京法規出版ネットショップでのご注文はこちら
https://www.tkhs.co.jp/book/detail.html?id=230185

情報BOX【映画】『1%の風景』 2023/11/11ポレポレ東中野 ほか全国順次公開

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◎映画公式サイト:https://josan-movie.com
命を産み、育てるあなたのそばに、信頼できる誰かがいますように
助産所や自宅での出産を選択した4人の女性と、彼女たちをサポートする助産師。妊娠、出産、産後と子育てのはじまり…途切れることのない日々の記録。


出演:渡辺 愛(つむぎ助産所)、神⾕整⼦(みづき助産院)、菊⽥冨美⼦、飯窪 愛、⼭本宗⼦、平塚克⼦
監督・撮影・編集:吉⽥⼣⽇ 撮影:伊藤加菜⼦ ⾳楽:⾼⽥明枝 マリンバ演奏:布⾕史⼈ サウンドエディター:井上久美⼦ 製作:SUNSET FILMS 後援:公益社団法⼈⽇本助産師会 配給 宣伝:リガード
2023/⽇本/106分/DCP/ドキュメンタリー
©2023 SUNSET FILMS


[ネットサロン会員の感想から](精神保健福祉士 Y.K 千葉県)

日本では99%のお産が医療施設で行われているという現状を、私は知らなかった。残りの「1%」が、助産院や自宅での出産だとこの映画で初めて知った。
私には二人の娘がいる。長女は、妻の実家近くにあった都内の助産院で産まれた。次女は千葉県内の助産院で産まれている。
映画に登場する二つの助産院は、地域の住宅地の一画にとけ込んでいる。一般的な一軒家と外観からは区別がつかない。助産院としての認識を持っていない方が、地域にも数多くいるのではないか。
長女がお世話になった助産院も映画の助産院と似た感じだった。院内に入ると、妻の悩みごとをよく聴いて、必要なタイミングでアドバイスをしてくれる、助産師さんはそんなイメージである。産後も親身に相談に乗ってくれたことは、私たちの、子どもに関わる土台になる安心感を最大に高めてくれた。
映画に登場する二人の助産師さんは、性格や携わってきた歴史は違えども、そこで産むと決意した女性とその子どもの、意志とタイミングを心から尊重している。助産師とは、家庭の困りごとを支え、家族を安定させてくれる心温まる存在なのだと、いまあらためて思う。
この作品から、「待つ」「共に」というメッセージを受け取った。「タイパ(タイムパフォーマンス/時間対効果)」という言葉があるけれど、助産院はその対極にある存在だと感じた。いかに人は「待つ」ことができるか。即決することも時には必要だけれど、命を産み、育てる人のそばに、信頼できる誰かにいてほしい。そんな出産が増えるよう、多くの助産師さんが活躍できる未来を心待ちにしている。

情報BOX【本】

  • 『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』
    (誠文堂新光社)著者:寺田奈々 /A5判/1,980円(税込)
    本誌および本WEB連載「なな先生のことばの発達教室」でおなじみの言語聴覚士・寺田奈々さんの新刊が誠文堂新光社から発行されました。
    これまで小児を中心にことばに悩みを抱える親子にマンツーマンでレッスンを行ってきた著者の経験を生かし、おもちゃや絵本、カードゲームなどを使った”ことばを引き出す”テクニックを写真付きで紹介しています。ことばのエキスパートが太鼓判を押すおもちゃや絵本のセレクトが分かるだけでなく、それを使ってどのように遊んだりことば掛けをしたりするといいのかが分かりやすくまとまっています。

 

  • 『保健師がきた』
    (双葉社)著者:埜納タオ /B6判/814円(税込)
    双葉社公式サイト(タイトルからリンク)から試し読みができます。
    新人保健師の三御一花(通称:サンゴ)は、行政保健師として、地域に在住する乳幼児から高齢者までを対象に医療・健康に関する活動や社会福祉に関する活動を行っている。プリセプターの七海さやかは元ヤンらしく厳しい先輩だがアドバイスはいつも的確。そんな七海の口癖は「誰ひとり取りこぼさない」だ。先輩や上司に見守られながら、住民の課題に伴走するサンゴの成長していく姿を描く。現役の行政保健師の間でも話題のコミックス。監修は野口緑さん(大阪大学大学院特任准教授)。

 

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