2024年9月号WEB版

2024年9月、10月の活動内容をまとめ地域保健9月号WEB版としてこのページにまとめています。記事やイベントの詳細はそれぞれのリンクをご利用ください。

<表紙のことば>
『Two crescent moons』
向かいあう 三日月背にし唄を詠む 言葉に宿る一本の薔薇
(絵・山下重人 https://shigeart.net/)

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20249月号

定価:本体 0円(税込)
休刊中
発行日:2024年9月1日~随時更新
印刷発行なし

地域保健ネットサロンオンライン勉強会婦人科健診、避妊、中絶、妊婦健診、出産が無料のフランス 保健センター婦人科医のたたかい

地域保健WEBで連載中の「フランスの親子まるごと支援」の著者、安發明子さんのコーディネートでオンライン勉強会を10月11日に開催しました。現在アーカイブ配信中です。ご希望の方は下記フォームからお申し込みください。

※Googleフォームがご利用できない環境の方は地域保健編集部(chiikihoken@tkhs.co.jp)にご連絡ください。

特設ページ保健師映画応援『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』

映画『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』公式サイト https://hanadamiki.com/

青森のナイチンゲールとも評される人物、花田ミキ。戦中戦後の激動期に八戸赤十字病院で看護に携わり、集団感染が起きたポリオ(小児マヒ)の治療法を広めるなど、地域の人々の命を救う為に生き抜いた半生を映画化した『じょっぱり』が7月2日より恵比寿・東京都写真美 術館を皮切りに青森県のイオンシネマ等で全国順次公開となる。
「命を阻むものは全て悪」「明日のために昨日を語る」という花田ミキの言葉が、映画を通して現代に伝えられる。
地域保健では、2022年5月号で映画監督の五十嵐匠さんにインタビューコーナー「ピープル」で映画にかける思いや願いを伺った。特設ページでは、地域保健編集部が行った本作品への取材協力やその過程で得た現代の保健師たちに伝えたいことをまとめる。

特設ページの主な内容

  • 地域保健に寄せられた映画の感想・資料など
  • 映画公開情報
  • 東京都写真美術館 7月2日初日舞台挨拶から
  • 映画監督 五十嵐匠インタビュー(2022年5月号より再録)
  • 2023年3月佐井村取材 映画にエキストラとして出演した退職保健師お二人のお話から
  • 東京都写真美術館 7月2日初日舞台挨拶から
  • 活動報告 第12回日本公衆衛生看護学会ワークショップ 「映画『じょっぱり看護の人 花田ミキ』で公衆衛生看護を味わおう」大野祐子

ピープル(鎌倉幸子さん)

「青森のナイチンゲール」とも呼ばれる花田ミキさんの人生を題材にした映画『じょっぱり看護の人 花田ミキ』(以下、『じょっぱり』)。「実は、映画のプロデューサーを務めるのは生まれて初めてなんです」と笑う鎌倉幸子さんは、カンボジアの難民キャンプでの教育支援活動や、東日本大震災後の移動図書館プロジェクトなどにも関わってこられた国際協力NGOの団体職員でもある。現在も平日は常勤で団体職員を続けながら、休日を利用して認定ファンドレイザーとして社会的インパクト・マネジメントや組織基盤強化などのコンサルティングを行っている。鎌倉さんの全ての活動の根底にある、「保健師魂」に通じる強い思いや願いとは。

[取材・文:太田美由紀(ライター)・写真:豊田哲也]

地域保健WEB連載 フランスの親子まるごと支援(奇数月の30日更新)

子どもの権利条約第3条「子どもにとっての関心(最善の利益)」と「子どもの声を聞く」はイコールではない。子どもの声を聞くことは基本であり、子どもが話し、望みを表現できるための条件を用意することに専門職の力量が問われる。けれど、聞いたらそのままそれを実現すればいいというわけではない。子どもにとってより良い成長のための知識を専門職は習得してきている。専門職としての知識をもとに、子どもの声を聞いた上で、子どもにとっての関心を子どもと一緒に実現していくことが求められていると言える。
では、専門職の知識として、どのような情報のアップデートがなされ、どのように子どもにとっての関心を実現できるよう現場で工夫されているだろう。2回にわたり、近年フランスで母子保健の土台となっている「最初の1000日」について紹介する。

〈著者プロフィール〉1981年鹿児島生まれ。2005年一橋大学社会学部卒、首都圏で生活保護ワーカーとして働いた後2011年渡仏。2018年フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、2019年フランス国立社会科学高等研究院社会学修士。
フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本へ発信を続けている。全ての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会を目指して活動中。

地域保健WEB連載 なな先生のことばの発達教室(奇数月の15日更新)

昨年の7月、うちに赤ちゃんがやってきました。というか、産んだのは私なので「タクシーで連れて帰って来た」が正確なところです。退院の日は酷暑の真っ只中。産まれてたった7日の赤ちゃんを抱えてタクシーから降り、自宅の目の前の横断歩道の信号が変わるのを待つほんの一瞬に、太陽の暑さで赤ちゃんがまいってしまうんじゃないかと心配になるほどでした。
それから1年が経ち、息子はまだまだ赤ちゃんですが、大きくたくましく育ってくれています。
今回は、我が家の1歳児を観察しながら、赤ちゃんの身振りサインの発達に迫ってみたいと思います。あくまで”うちの子は”の例が多数含まれるため、個人差があることに留意しながら読んでいただけますと幸いです。……(続きは連載ページでお読みください)

〈著者プロフィール〉
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)

慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。

地域保健WEB連載  帰ってきた「閑話ケア」……ときどき「講演旅行記」(気が向いたら更新)

帰ってきた閑話ケア……ときどき講演旅行記 連載第12回(通算第141回)講演旅行記 -千葉県 酒々井町

<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)

分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。
岐阜の次の22番目の話が来た。福岡だ。まだ詳細は決まってはいないのだが。雑誌の連載が休止しているのに思い出して頂き、こんなにありがたい事はない。47都道府県の折り返し点が見えてはきたが、あと2つが、遠い気もする…。

活動報告

地域保健ネットサロン会員の方から活動報告をご寄稿いただきました。

ネットサロン会員向けツール フランス・パリの「暴力定規」日本語版をPDF公開

このたび地域保健では、パリ在住のフランス家庭福祉研究者・安發明子さんにご協力いただき、パリ市がこども・若者向けに配っている「暴力定規」の日本語版を作りました。制作にあたり、地域保健ネットサロン会員の皆さまにもデザインや名称、使い方などについてご意見をお寄せいただくなどご協力いただきました。暴力定規について詳しくはお知らせページでご覧ください。

 

情報BOX【映画】『あなたのおみとり』

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2024年 9月14日より ポレポレ東中野ほか全国順次公開

◎映画公式サイト:https://www.omitori.com/

【ものがたり】

「うちに帰りたい」。末期癌で入退院を繰り返していた父の言葉で、母は家での看取りを決意した。介護ベッドを置き、ヘルパーさんや訪問看護師さんが出入りする自宅で始まった父と母の新しい生活。ベッドから動けない父は何かと世話を焼く母に「ありがとう」と口にするようになり、母はできる限り父の近くで時間を過ごすようになった。少しずつ食事が摂れなくなり、痩せ、目を瞑る時間が増えていく父。持病の悪化で自身の健康にも不安を抱えることになった母。ヘルパーさんたちは毎日父の元を訪れ、丁寧にケアを行い、時に母の相談相手にもなってくれている。閉じていく命の前で広がっていく人と人のつながり。生と死のあわいに訪れる、夢のようなひととき。


製作・監督・撮影・編集 村上浩康 『東京⼲潟』『たまねこ、たまびと』
タイトル&イラスト:岩渕俊彦(紙町銅版画⼯房)
整⾳:河村⼤(スタジオ・アーム)
挿⼊歌:「私の⻘空」(唄:榎本健⼀)
宣伝デザイン:中野⾹
配給・宣伝:リガード ドキュメンタリー
2024/⽇本/95 分/DCP/© EIGA no MURA

情報BOX【映画】『江里はみんなと生きていく』

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2024年10月26日()土よりポレポレ東中野ほか全国順次公開

映画公式サイト:https://eri-movie.com/

【ものがたり】

12年にわたって捉えられた「ともに生きる」人々の姿
西田江里さん     生まれも育ちも千葉県浦安。オシャレと絵を描くのが大好きな22歳です。重い障害を持つ江里さんは、母・良枝さんと自宅で暮らしています。24時間365日の介助が必要で、家族だけで命を守ることができません。日常を支えているのはケアスタッフ。車いすを押してもらって買い物に行ったり、リサイクルショップで一緒に働いたり、外食したりと、楽しくも忙しい毎日を送っています。そんな江里さんにカメラが密着。12年という撮影期間のなかで、様々な出来事が起こります。気管切開して人工呼吸器を装着するか否かの選択を迫られたり、母から自立してひとり暮らしを始めたり楽しいしい暮らしぶりだけではなく、医療的ケアが必要になっていく不安や葛藤も映し出していきます。さらに、新米だったケアスタッフも成長し、結婚・出産という人生の転機にも立ち会います。長い時間を共有するなかで、単にケアをする・されるといった立場をこえて、ともに生きる関係性を育んでいく江里さんと仲間たち。一人一人のいくつもの人生の局面をあたたかい眼差しで映像にとどめ、その営みに生きる希望を見出したドキュメンタリーです。

監督:寺田靖範
語り:西田良枝
音楽:飯田俊明
撮影:水戸孝造
プロデューサー:島田隆一 二見幸
制作:パーソナル・アシスタンス とも/おもしろ制作
助成:三菱財団
配給・宣伝:おもしろ制作
配給・宣伝協力:JyaJya Films
ドキュメンタリー|2024年|日本|91分|DCP UDcast対応作品

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