第11回 新潟県中越大震災シンポジウム(2025/3/29)
皆様におかれましては益々ご健勝、ご活躍のこととお慶び申し上げます。
2024年は元旦に能登半島地震が発生し、その復旧・復興は現在も被災地で懸命に行われています。この能登半島地震は日本の災害対応についての課題を改めて私たち日本国民に突きつけたと言っても過言ではないと思われます。すなわち避難所における長期間の混み合った雑魚寝、トイレ不足、冷たい食事。そしてこうした避難生活が原因の災害関連死亡者数は2月14日の時点で307人となっており、直接死亡228人を大きく上回っています。我々はこれを「またか」と受け止めるだけで良いのでしょうか。幸い、石破政権は避難所環境を改善する指針を発表し、さらに防災庁設置を令和8年に目標を掲げて動き出しました。そこで今回のシンポジウムでは防災庁設置に期待されること、またそれと関連して大規模広域災害において、現行の基礎自治体中心の災害対応で良いのかなどについてイタリアからの報告も交えて考えたいと思います。さらに世界的に行われている災害対策のもう一つの方法である民間企業が国や自治体と共同で平時から準備し対応する方法について米国やカナダにおける実際を紹介し、さらに日本における民間企業と自治体による平時から準備する災害支援の試みについても最新動向をご報告いただく予定です。最後に米国トランプ政権は災害対応組織であるFEMAを解体しようとしており、その結果どのようなことが起きうるのかを元FEMAのボスナー氏からご報告いただく予定です。今後の日本の災害対応を改善していくためにぜひ皆様のご参加をお願いいたします。なお本シンポジウムの参加費は現在もまだ続けている能登半島地震被災地でのエコノミークラス症候群予防検診ならびに新潟県中越地震、中越沖地震被災地などでの検診費用とさせていただきたくよろしくご理解をお願いいたします。
榛沢和彦
エコノミークラス症候群予防・検診支援会 会長
新潟大学医歯学総合研究科先進血管病・塞栓症治療・予防講座 特任教授
内閣府防災庁設置準備室アドバイザー
(公式サイト主催者挨拶より)
■ 開催日時
2025年3月29日(土)9:00~18:30
■ 開催方式
WEB開催(Zoom)
■ テーマ
防災庁設置に期待されること
■内容
9:00-9:15:開会挨拶
新潟県中越大震災被災地の下肢深部静脈血栓症(DVT)検査結果について
新潟大学医歯学総合研究科 榛沢和彦
9:15-9:45
「米国でFEMAが解体された場合に予測される災害支援現場での混乱(仮)」
元FEMA Mr. Leo Bosner
9:45-10:45:シンポジウム
・能登半島地震のエコノミークラス症候群からわかること
座長:新潟大学医歯学総合研究科 榛沢和彦
・「能登半島地震における奥能登の被害状況と下肢深部静脈血栓症(DVT)(仮)」
穴水総合病院整形外科 波多野栄重
・「能登半島地震における肺塞栓症(仮)」
恵寿総合病院心臓血管外科 西澤永晃
・「能登半島地震のDVTとダンボールベッド導入時期との関係」
新潟大学医歯学総合研究科 榛沢和彦
11:00-12:30:徹底討論
・災害後避難生活改善のための防災庁はどうあるべきか(仮)
座長:国際医療大学災害看護学 石井美恵子
新潟大学医歯学総合研究科 榛沢和彦
シンポジスト(五十音順)
泉田裕彦 元新潟県知事、元衆議院議員
加納重雄 元横浜市議会議員
近藤和也 衆議院議員
草島進一 鶴岡市議会議員
近藤和也 衆議院議員
高井崇志 衆議院議員
新田八朗 富山県知事
鳩山紀一郎 衆議院議員
福重隆浩 衆議院議員
山崎誠衆 衆議院議員
山下正人 横浜市議会議員
12:30-13:00 :休憩
13:00-15:00:シンポジウム
・大規模災害における基礎自治体中心の災害対応の限界について
座長:佐賀大学社会学 北川慶子
東京大学法学部 金井利之
・「ダンボールベッド導入の基礎自治体間の違いについて(仮)」
Jパックス社長、避難所・避難生活学会 水谷嘉浩
・「避難所環境改善とエコノミークラス症候群の自治体間の違いについて」
新潟大学医歯学総合研究科 榛沢和彦
・特別発言
「大規模災害における基礎自治体中心の災害対応の限界についての考察(仮)」
東京大学法学部 金井利之
15:00-17:30:シンポジウム
今後の新たな災害対応に向けて
座長:新潟大学医歯学総合研究科特任教授 榛沢和彦
・「災害時のメディカルカーの応用と展開について(仮)」
宝来メデック株式会社 平松佑麻
・「米国の災害支援専門会社について(仮)」
佐賀大学社会学 北川慶子
・「フォートマクマレー山火事災害における災害支援専門会社による災害支援」
新潟大学医歯学総合研究科 榛沢和彦
・「災害時のレンタル系会社連携による災害支援(仮)」
一般社団法人ジャパン・レンタル・アソシエーション 土本正道
・「新たな災害支援専門会社の設立について(仮)」
清水建設株式会社NOVAREイノベーションセンター 児島功
17:30-18:30
「イタリアの大規模災害における基礎自治体の役割と実際(仮)」
Marilena Esposit President of G.E.P.E. ( Educational Psychosocial Emergency Group) – Italian Civil Protection
18:30 :閉会挨拶
■ 参加費
一般、学生:3,000円
■ 申し込み方法
主催者の公式サイトからお申し込みください。
第11回 新潟県中越大震災シンポジウム
https://disaster-niigata.jp/registration/
■ 問い合わせ先
運営事務局:エコノミークラス症候群予防・検診支援会
新潟大学先進血管病・塞栓症治療・予防講座 榛沢和彦
〒951-8511 新潟市旭町通1番町757
TEL&FAX:025-368-9108
E-mail:vasc-niigata@med.niigata-u.ac.jp
リンク