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2024年11月、12月の活動内容をまとめ地域保健11月号WEB版としてこのページにまとめています。記事やイベントの詳細はそれぞれのリンクをご利用ください。
<表紙のことば>
『Cosmos of Scorpius(さそり座の秋桜)』
コスモスはいつみてもその姿をとどめてくれている。星座も。「変わらないこと」は、心を安らぎに導いてくれる。
(絵・山下重人 https://shigeart.net/)
2024年11月号
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- 定価:0円(税込)
- 休刊中
- 発行日:2024年11月1日~随時更新
- 印刷発行なし
映画上映会のご案内『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』第1回上映会 2025/1/12(日)予定
2024年7月劇場公開された映画『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』の上映会を2025年1月12日(日)に仙台市内で開催予定です。詳細が決まりしだい地域保健WEBでご案内いたします。
特設ページ保健師映画応援『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』
映画『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』公式サイト https://hanadamiki.com/
青森のナイチンゲールとも評される人物、花田ミキ。戦中戦後の激動期に八戸赤十字病院で看護に携わり、集団感染が起きたポリオ(小児マヒ)の治療法を広めるなど、地域の人々の命を救う為に生き抜いた半生を映画化した『じょっぱり』が7月2日より恵比寿・東京都写真美 術館を皮切りに青森県のイオンシネマ等で全国順次公開となる。
「命を阻むものは全て悪」「明日のために昨日を語る」という花田ミキの言葉が、映画を通して現代に伝えられる。
地域保健では、2022年5月号で映画監督の五十嵐匠さんにインタビューコーナー「ピープル」で映画にかける思いや願いを伺った。特設ページでは、地域保健編集部が行った本作品への取材協力やその過程で得た現代の保健師たちに伝えたいことをまとめる。
特設ページの主な内容
- 地域保健に寄せられた映画の感想・資料など
- 映画公開情報
- 東京都写真美術館 7月2日初日舞台挨拶から
- 映画監督 五十嵐匠インタビュー(2022年5月号より再録)
- 2023年3月佐井村取材 映画にエキストラとして出演した退職保健師お二人のお話から
- 東京都写真美術館 7月2日初日舞台挨拶から
- 活動報告 第12回日本公衆衛生看護学会ワークショップ 「映画『じょっぱり看護の人 花田ミキ』で公衆衛生看護を味わおう」大野祐子
順次追加予定
ピープル(鎌倉幸子さん)
「青森のナイチンゲール」とも呼ばれる花田ミキさんの人生を題材にした映画『じょっぱり看護の人 花田ミキ』(以下、『じょっぱり』)。「実は、映画のプロデューサーを務めるのは生まれて初めてなんです」と笑う鎌倉幸子さんは、カンボジアの難民キャンプでの教育支援活動や、東日本大震災後の移動図書館プロジェクトなどにも関わってこられた国際協力NGOの団体職員でもある。現在も平日は常勤で団体職員を続けながら、休日を利用して認定ファンドレイザーとして社会的インパクト・マネジメントや組織基盤強化などのコンサルティングを行っている。鎌倉さんの全ての活動の根底にある、「保健師魂」に通じる強い思いや願いとは。
[取材・文:太田美由紀(ライター)・写真:豊田哲也]
※さいたまあゆみの会 志賀志穂さんのインタビューは12月上旬~半ばに公開予定です。
地域保健WEB連載 フランスの親子まるごと支援(奇数月の30日更新)
子どもの権利条約第3条「子どもにとっての関心(最善の利益)」と「子どもの声を聞く」はイコールではない。子どもの声を聞くことは基本であり、子どもが話し、望みを表現できるための条件を用意することに専門職の力量が問われる。けれど、聞いたらそのままそれを実現すればいいというわけではない。子どもにとってより良い成長のための知識を専門職は習得してきている。専門職としての知識をもとに、子どもの声を聞いた上で、子どもにとっての関心を子どもと一緒に実現していくことが求められていると言える。
では、専門職の知識として、どのような情報のアップデートがなされ、どのように子どもにとっての関心を実現できるよう現場で工夫されているだろう。2回にわたり、近年フランスで母子保健の土台となっている「最初の1000日」について紹介する。
〈著者プロフィール〉1981年鹿児島生まれ。2005年一橋大学社会学部卒、首都圏で生活保護ワーカーとして働いた後2011年渡仏。2018年フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、2019年フランス国立社会科学高等研究院社会学修士。
フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本へ発信を続けている。全ての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会を目指して活動中。
地域保健WEB連載 なな先生のことばの発達教室(奇数月の15日更新)
今回のキーワードは、「繰り返し」です。 幼児さんの発達を支える環境づくりにおいて、ものごとが繰り返されることはとても大切です。
たとえば、日常生活のルーティン。
登園や登校の時間、3度の食事とおやつの時間、寝る時間。1日のなかで同じ時間の流れが繰り返されていくことは生活を支える構造となり、秩序を与えます。
生活習慣はことばの発達とはやや遠い関係なのでは? と思われてしまいそうですが、そんなことはありません。特に、ことばを理解するためには重要な手がかり……(続きは連載ページでお読みください)
〈著者プロフィール〉
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
地域保健WEB連載 帰ってきた「閑話ケア」……ときどき「講演旅行記」(気が向いたら更新)
活動報告
情報BOX【本】
発達障害、うつ病、統合失調症などの精神疾患・発達障害を抱える子とその家族には国が金銭面でさまざまな支援を行っています。
つまり「もらえるお金・減らせる支出」があるということです!
それだけでなく、国とは別に、自治体が独自の経済的支援を行っていて、しかも国と自治体の支援どちらももらえる可能性があるのです!!
ところが経済的支援は、制度のことを知っていて、かつ自ら申請しなければ受けることができません。なかにはその存在を、あるいは仕組みを知っておかないとちょっとしたミスで一生、利用できなくなる制度もあります。
本書では精神疾患・発達障害を抱えつつもがんばって生きている22歳くらいまでの子とその家族なら受けられる可能性のある経済的支援制度の「仕組み」や「申請方法」を紹介します。
当事者だけでなく、ソーシャルワーカー、相談員、支援員、そして医療従事者など、支援者として関わる方々にもおすすめです!
〈本書で紹介する制度〉
- 障害者手帳
- 特別扶養手当、児童扶養手当、障害児福祉手当、特別障害者手当、自治体が独自に支給する手当
- 障害者扶養共済制度
- 障害年金
- 高額療養費制度、子ども医療費助成、自立支援医療(精神通院医療)、自治体が独自に行っている医療費助成
- 生活保護制度
情報BOX【映画】『どうすればよかったか』
2024年 12月7日(土)より、東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開
◎映画公式サイト
https://dosureba.com/
言いたくない 家族のこと
面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた
父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた
家族という他者との20年にわたる対話の記録
【ものがたり】
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。分かりあえなさとともに生きる、すべての人へ向けた破格のドキュメンタリー。
監督・撮影・編集:藤野知明
制作・撮影・編集:淺野由美子
編集協力:秦岳志
整音:川上拓也
製作:動画工房ぞうしま
配給:東風
2024年/101分/日本/DCP/ドキュメンタリー
©2024動画工房ぞうしま