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- 2025年1月号WEB版
2025年1月、2月の活動内容をまとめ地域保健2025年1月号WEB版としてこのページにまとめています。記事やイベントの詳細はそれぞれのリンクをご利用ください。
<表紙のことば>
『Yodaka Star(よだかの星)』
よだかは諦めない。憧れの星に向かって魂で飛んだ。願いという翼は、いつも自由なんだ。
(絵・山下重人 https://shigeart.net/)
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オンライン勉強会いまあらためてウォーキング「奇跡の中之条研究」に学ぶ 速歩健康法(1/28のアーカイブ配信)
保健師さんならご存じの方も多いと思いますが、群馬県中之条町の65歳以上の住民5,000人に身体活動計を身につけてもらい、24時間365日の身体活動のデータを収集・分析した「中之条研究」。この研究によって、どの程度の強度の運動を、どのくらいの時間行えば、どんな病気が防げるのか導き出すことができました。地域保健ネットサロン会員の方を対象に、この研究の第一人者である青栁幸利さんを講師にお迎えし、2025年1月28日にオンライン勉強会を開催しました。
この勉強会はJA共済総合研究所様との共催とし、中之条研究を活用した自治体の伴走支援について話題提供もいただきました。アーカイブ配信をご視聴希望の方は以下よりお申し込みください。
映画上映会『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』第1回上映会 2025/1/12(日)15時~せんだいメディアテーク
ピープル(志賀志穂さん)
地域保健WEB連載 フランスの親子まるごと支援(奇数月の30日更新)
「妊娠して、困っている」という状況は、個人の問題ではない。何重もの社会背景から起きている。今回はその背景について、フランスとの比較から紐解いていきたい。
2023年7月のニュースで、実家の庭に生後間もない赤ちゃんの遺体を埋めた29歳の被告に対し、名古屋地裁は「風俗店で避妊をせずに妊娠したうえ、出産後周囲に相談もしていない。短絡的な犯行と指摘せざるを得ず、酌むべき事情はない」として執行猶予付きの有罪判決を言い渡したと報じられた。フランスでこのようなことは起きにくい。(続く)
〈著者プロフィール〉1981年鹿児島生まれ。2005年一橋大学社会学部卒、首都圏で生活保護ワーカーとして働いた後2011年渡仏。2018年フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、2019年フランス国立社会科学高等研究院社会学修士。
フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本へ発信を続けている。全ての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会を目指して活動中。
地域保健WEB連載 なな先生のことばの発達教室(奇数月の15日更新)
子どもの発達や発達心理学を学んだことがある人なら、誰でも一度は「事物の永続性」や「対象の永続性」という言葉を聞いたことがあると思います。モノは見えなくなってもちゃんとそこにあり続ける、と分かることをいいます。事物の永続性はおおよそ生後6~11か月前後に成立するとされています。ある時期を境に身の回りのモノが「永続」であると突然分かるようになるのではなく、生まれてからの身体と周囲の環境の相互作用的な経験を繰り返すことで、少しずつ獲得されていきます。
わが家にもちょうど1歳を過ぎる息子がおり、事物の永続性が成立していく過程を興味深く見守っておりました。(続きは連載ページでお読みください)
〈著者プロフィール〉
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
地域保健WEB連載 帰ってきた「閑話ケア」……ときどき「講演旅行記」(気が向いたら更新)
<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)
分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。むしろ、蓄積より忘却が増している気がする。
久しぶりに七草がゆを食べた。以前、誌面連載の時にも書いたが、昔は七草がゆを作る時の歌があって「七草なずな、唐土の鳥が、日本の島へ、渡らぬうちに」と歌いながら調理したそうだ。 感染症という概念がない時代なのに、それでも鳥が唐の国(中国大陸)から病や災いを運んでくる前に七草がゆを食して元気をつけようと言う意味だろう。経験からの知恵。すごいですよね。
情報BOX【本】
1部では、6人のジャーナリストそれぞれが取材してきた精神科病院・認知症の闇について、入院患者の人権や病院の闇の構造に深く切り込む。2部では、40年間入院し、現在地域で生活をする当事者の伊藤時男さんを交えた鼎談、精神病院から地域移行への実態、課題を伝えます。