平成29年国民健康・栄養調査結果の概要
9月11日、厚生労働省は「平成29年『国民健康・栄養調査』の結果」を公表した。今回の調査では毎年実施している基本項目に加え、高齢者の筋肉量や生活の様子について初めて把握した。
高齢者の栄養状態は、食事、身体活動、外出状況等と関係していることが分かった。65歳以上の低栄養傾向の者(BMI≦20 kg/m2)の割合は、男性12.5%、女性19.6%だった。四肢の筋肉量は男女ともたんぱく質摂取量が多く肉体労働の時間が長い者ほど有意に増加していた。外出していない男性の低栄養傾向の者の割合は、外出している者と比べて約20ポイント高かった。「何でもかんで食べることができる」者の割合や、20歯以上歯を有する者の割合は、60歳代から大きく減少していた。
20~50歳代の女性のやせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は、いずれの年齢階級も10%超で、特に20歳代では21.7%だった。1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は男女とも40歳代で最も高く、それぞれ48.5%、52.4%だった。睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は20.2%で、平成21年からの推移でみると有意に増加し、年齢階級別にみると40歳代で最も高く30.9%だった。受動喫煙の機会を有する者の割合について場所別にみると、「飲食店」では42.4%と最も高く、次いで「遊技場」では37.3%、「路上」では31.7%だった。
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