【地域保健WEB連載】「なな先生のことばの発達教室」第8回を掲載しました
◉「なな先生のことばの発達教室」奇数月の15日に更新です!
第8回「コミュニケーションの"障害"は、私とあなたの間にある」
ぜひ最後までお読みください。
コミュニケーションの語源を紐解くと、ラテン語の「communis」または「communicatio」に由来します。「communis」は「伝える」、「communicatio」は「共有する」「分かち合う」といった意味があるようです。
コミュニケーションとは、感情・意思・情報を受け取り合うことで、ことばだけでなく身振り手振りや顔の表情・声のトーン・視線の動きなど非言語的な要素も含みます。
単に「ことば」と表記すると、「意味内容の伝達」や「(意味のある言葉の)発語」のような、限局された意味合いで受け取る人もいるので、広く情報や感情の交換や共有を指したり、非言語コミュニケーションも含めていることを示すために、「ことば・コミュニケーション」「言語・コミュニケーション」のような形で中点(なかてん)を打ち、併記することが多いです。
ところで、この連載のタイトルは「なな先生のことばの発達教室」です。ことばは、学んだり、考えたり、行動を調整したりするためにも使われていますが、今回はコミュニケーションのお話をします。それから、連載タイトルに「発達」と付いているとおり、普段は子どものことばに焦点を当てた話題が中心ですが、発達は人の生涯に渡って営まれるものでもあります。今回のお話は、子どもに限らず、コミュニケーションに障害や困難を抱える人や私たち、としてお読みいただければと思います。
<著者プロフィール>
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
●ことばの相談室ことり 公式サイト
https://stkotori.com/
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