保健師のビタミン

キーワードに学ぶヘルスプロモーション

第1話コンドーム柄ネクタイでヘルスプロモーション

「きもい」、「へん」、「かわいい」、「ギョッ」。
 コンドーム柄のネクタイに気がついた高校生の反応。

公衆衛生業界での表向きの肩書は「ヘルスプロモーション研究センター長」。しかし、若者たちには「コンドームの達人」として有名。
 岩室紳也という医者が高校生の前ではコンドーム柄のネクタイをして立つ。


筆者愛用のコンドーム柄ネクタイ

その狙いは、「感動」、「受け」、「衝撃」、「ヘルスプロモーション」。
 避妊と性感染症予防にはノーセックスかコンドーム。こんなことは誰でも知っている。しかし、相変わらず少なくない望まない妊娠や性感染症、HIV/AIDS。それらを減らす理屈は簡単。
 「セックスをしないようにしましょう」「コンドームをしましょう」と言えばいい。

でも、「だって芸能人だって、プロ野球選手だってできちゃった結婚じゃん」と言われてしまう。

コンドームはもはやBGMのように意識に残らない言葉になってしまった。そのような環境をどう変えるのかを考えた結果がコンドームネクタイ。大げさに言えば、健康に関する支援的環境の創造をねらったヘルスプロモーションそのものの取り組みだ(自己満足)。

今週のキーワード:コンドーム柄ネクタイ

著者
岩室紳也
ヘルスプロモーション研究センター主催
民間公衆衛生医、小児泌尿器科医として活躍中、様々なアイディアでヘルスプロモーションに尽力している。

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