保健師のビタミン

キーワードに学ぶヘルスプロモーション

第510年で見えたヘルスプロモーション

前回同様にある助産師さんからメールを貰った。

「中学で先生(岩室)の話をお聞きし、性に対してとても興味を持ちました。高2で彼氏と呼べる相手ができても、絶対に安易なコンドームなしのセックスはせず、またその彼氏とは性についてもよく話をしたり、性病の検査にも一緒に行くぐらい徹底しました。そういう風に行動できたのは、バックに岩室先生の性教育があったからではないでしょうか。本当にありがとうございます。あの時に先生の話を聞いていなかったら、きっと性についてもフランクに話せる高校生にはなれていなかったと思いますし、どっかで病気やら妊娠やらに悩まされていたかもしれません。その後、看護学校に通い、大学の助産専攻科では昔から気になっていた性教育をテーマに研究を行い、今、助産師をしています。」

この助産師さんの個人技術の向上にどれだけ私の話が役に立ったかわからないが、しかし、少なくとも10年以上前の話を覚えてくれていたことを励みに、これからも若者たちのこころに響くメッセージを送り続けたい。

今週のキーワード:若者たちのこころに響くメッセージ

著者
岩室紳也
ヘルスプロモーション研究センター主催
民間公衆衛生医、小児泌尿器科医として活躍中、様々なアイディアでヘルスプロモーションに尽力している。

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