ヘルスプロモーション的ほめ言葉
第3話どんどんほめて、みんなが元気に!
ここでスキルアップのためのトレーニングです。
俳優さんのように気持ちを込めて、しっかりと声に出してみましょう。周りの人にあやしまれない程度にね。
「すばらしい~!」 「わくわくしますね!」
「上手ねぇ!」 「よくできましたねぇ!」
ついでに鏡に向って
「あなた、今日もイキイキしてるね!」
いかがですか? なんだか、気持ちが軽くなってきませんか?
ほめる効果は、クライアントにだけ生まれるわけではありません。人は他人をほめていくうちに、自分自身も笑顔になり、自信がつき、豊かで活き活きとした表情になっていきます。ほめることで、ほめる側もエンパワメントされるのです。
え? 私もほめて欲しいって?
大丈夫! ほめるとほめてもらえますよ! これが、”互酬性の原理”です。自分がほめられると、人をほめたくなります。人をほめると、自分をほめ返してもらえます。両方が得をするのです。
「お母さんのここが素敵ですね、すごくいい感じですよ!」
ほめるためには、ほめるべき要素を探す必要があります。これはアセスメントや評価にほかなりません。クライアントの良いところに気づくことで、アドバイスのアイデアも浮かんできますし、保健活動上の視野が広がり、問題解決や政策開発にもつながっていきます。
「あなたと一緒にいると、健診もほんとに楽しいですよ!」
組織やコミュニティの中で互いにほめあえば、どんどん雰囲気が良くなり、明るく元気になっていきます。信頼感や一体感が生まれ、前向きな意欲が高まり、みんなでまとまって何かをしていこうという気持ちになれます。つまり、ヘルスプロモーションのプロセスに入っていくのです。